Martiros Manoukian:刻 印
 16〜17世紀の雰囲気の絵です。この作品の面白い点は、新しいテクニックを用いて何世紀か前の作品のように仕上げていることです。この男性は自分に自信があり、自分が何をすべきか、何処に向かうべきか、よく知っています。表情に於いては、向かって左側の目にアクセントを置いて、右側は影になっています。このライトアップされた左目だけでも、不遜なまでに自信に満ちた様子が出ていると思います。実は、この男性には私自身の気持ちが投影されています。外見的には、私に似ていないのですが、いわゆる自画像なのです。私は、めったに男性像を描かないのですが、こういった形で自己表現してみたかったのです。そして、この作品には、我々は、“時には過去を振り返ってみる必要がある”というメッセージが込められているのです。