Primax > ジョン・ラッテンベリー
1966年、イギリスに生まれる。以後、家族と共にアメリカ、カリフォルニア州北部へ移住。幼少の頃は、周囲に広がる美しい谷、湖、河などを探検し、その恵まれた自然環境に感化され、5歳で絵を描き始めるようになる。その後、マックスフィールド・パリッシュ、モネなど多彩なアーティストから影響を受け、絵を描くことへの強い欲求と信念のもと、美術の道へ進み、現在に至る。
作曲という分野でも才能を放つ彼は、絵画の制作と並行して、ピアノやシンセサイザーで音楽へも命を吹き込み、CDアルバムもだすという多彩の持ち主である。音楽活動からもたらされる自由な発想が、絵画制作に多大な影響を与え、自然の美しさの真髄を大胆且つ柔軟に、時には私たちの予想を裏切るような独自のスタイルで描かせるのである。 |
彼は「音楽と絵画は自分にとって切り離せないものであるし、バランスを保ってくれる表現の手段である」と語る。心の声をサウンド(音)にし、そのサウンドをビジュアル化したものが彼の作品であり、彼本来の魂が作品に宿っている。音楽と絵画の両分野で、自分自身をこんなにも深く表現することが出来た作家は居なかっただろう。また、作品を形作る要素として兄の存在が起因するところもあるのだろう。双子の兄、ティムとの密接な関係は非常に興味深く、同時に二人で同じことを口にしたり、離れていてもお互い相手が何を考えているのか直感的に分かったり、夢に見ることもあるという。双子として生まれながらに備わった第六感は、彼の宇宙観と重なり、実に幽玄でおぼろげな雰囲気と、吸い込まれてしまいそうなほどの美しさを持った世界を創り上げるのだ。
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