株式会社プライマックス

版画以外の制作手法

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ジクレ

 
 
 
ジクレとは、フランス語で「吹き付けて色を付ける」と言う意味です。
通常の版画が版を使い、色を付着させていくのに対し、ジクレは版を使うことはありません。デジタル解析をすることにより、作品を最大で数十万色に分色し、そこからキャンバスや版画用紙などに、超ミクロなサイズ(15ミクロン)のノズルから、1秒間に400万以上のインク粒子を吹き付け、そして最終的に数十億以上のインク粒子を着色していく技法、これがジクレです。これにより、繊細なタッチ、微細な色彩の変化、色彩の揺れなども再現し、より原画に近い作品を作ることができます。 特に当社作品は、作家自身が監修をし、サインやエディション番号を書き加えています。
ジクレは、シルクスクリーン版画やリトグラフ版画に続く現代アートの新たな表現技法と言われれております。

 
 

 


 

プレキシアートオブジェ

 
 
 
プレキシガラス(prexiglass)は=アクリリック樹脂ガラスを使用したアート作品です。
厚さ5mmの透明なアクリル樹脂ガラスパネルの背面に、高品質のリジットプリンター(ボード素材に直接プリントできる特殊なプリンター)を使用して絵柄がプリントされています。パネルが透明なので、絵柄の発色を高めるため、さらに絵柄の上から白いインクが全体に載せられています。
プレキシガラスは通常のガラスと比較して、光の透明性と屈折率が異なるため、色がより鮮やかで、イメージがより鮮明になります。また、透明性と耐久性の高さから、建築・インテリア素材としての利用も多いプレキシガラスですが、最近ではアート作品の素材としても大変注目されています。

 
 

 


 

ディボンドアートオブジェ

 
 
 
ディボンド(Dibond)とは、柔軟なポリエチレンの素材の芯材を2枚の薄いアルミ合金板ではさんだ複合素材です。
軽いうえに丈夫、耐水、耐蝕性に優れ、しかも加工しやすい性質を持っているので、写真の展示ボード、ディスプレイ看板など様々な分野で使われており、特にヨーロッパで長い採用実績があります。白色の塗装を施したディボンドシートにUV ファインアートインクを使い、直接絵柄がプリントされています。さらにその上からプレキシガラス板でコーティング加工がされており、深みのあるコントラストを表現しています。

 
 

 


 

ディメンションオブジェ

 
 
 
アルミの複合材(樹脂の芯材を2枚の薄いアルミ板ではさんだ複合パネル)を使った、新たな表現作品です。
手法としては、まず土台となるアルミ複合パネルにあらかじめ背景を描きます。この作品に必要なパーツは、別途アルミ複合パネルから切り出し、それぞれ着色しています。さらにパーツの一部には砕いたガラスをのせ、雪の質感を出したり、アクリル絵の具で着色したモデリングペースト(盛り上げ材)を使い、ユニークな色の線を入れたり、透明なアクリルを使い、透けて見えるようにし、そのパーツの裏側に銀の箔を貼るなどして、きれいな情景などを描いています。ディメンションオブジェは作家がすべてを手掛けているため、原画の新たな制作方法と言えるでしょう。

 
 

 


 

サブリグラフィー

 
 
 
アルミニウムやMDF(木材合板)のプレートに、昇華転写によって絵柄がプリントされた非常に高品質な印刷技術です。
まず、アルミニウムプレートに真っ白な下地を塗り、次に透明なポリエステルワニス(光沢仕上げ用)を何層も重ね基材に完全に密着させます。そして、昇華型インクを特殊な紙に転写プリントし、その転写紙をプレートに接触・熱プレスすることで、プレートにイメージを刻みます。紙に付着したインクは熱プレスにより固体状態(粉)から気体状態になる際に、色の小さな泡が直接プレートにイメージを写します。それが昇華転写です。こうして生成された色の小さな泡は、耐性の高い表面のポリエステルワニスの分子の中に完全に閉じ込められ、卓越した色彩表現、印象的な深み効果をもつ美術作品として仕上がります。サブリグラフィー(Subligraphie®)を制作できるのは、認定されたSubligraphieワークショップのみです。プリンタ、インク、昇華用アクセサリー(転写紙など)、熱プレス、アルミニウムプレート(ChromaLuxe®)、効率的な品質管理ツールなど、認定された設備と材料を備えてなければなりません。ハイエンドの技術と品質を管理し、それをサブリグラフィーに実現できる技術者の手によって作られます。
 
※一部サブリグラフィーについて、エディション番号、及びサインが裏面に入っております。そのため額装の裏板の一部を切り抜いた使用になっています。
 
*ポリエステルワニス
ポリエステルを溶剤にとかした透明塗料

 
 

 


 

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